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過去問演習

CFP®資格審査試験 2024年度第1回
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
問題24

国民健康保険の保険料

〈典型問題〉国民健康保険の保険料

本問は、都道府県および市区町村が保険者となる国民健康保険(市町村国保)に関し、資料に基づき、国民健康保険料の世帯合計額(年額)を算出する問題である。

算出手順表

国民健康保険料の算出
医療分 後期高齢者支援金等分 介護分
算定基礎額
(基礎控除額 430,000円
所得割
7.17%
均等割
45,000円
所得割
2.42%
均等割
15,100円
所得割
2.20%
均等割
16,200円
本人 5,870,000
420,000
長男 0
長女 0
世帯合算額 630,900 212,600 145,300
988,800

解説

医療分、後期高齢者支援金等分、介護分のそれぞれについて世帯合計額を求め、それらを合計して保険料の合計額を算出する。

〔1〕所得割の算定基礎額の算出

国民健康保険の被保険者である世帯員のそれぞれについて、所得割の算定基礎額を求める。

所得割の算定基礎額 = 前年の総所得金額等 - 基礎控除額430,000円

  • 本人 6,300,000円 - 430,000円 = 5,870,000円
  • 850,000円 - 430,000円 = 420,000円
  • 長男 ( 0円 - 430,000円 ) < 0円 より、 0円
  • 長女 ( 0円 - 430,000円 ) < 0円 より、 0円

〔2〕医療分の算出

医療分は、すべての被保険者について賦課される。
(所得割は、算定基礎額が0円である被保険者については結果的に賦課されない。)

医療分 = 算定基礎額 × 所得割の率 + 均等割

 ( 5,870,000円 + 420,000円 ) × 0.0717 + ( 45,000円 × 4人分 ) = 630,993円 → 百円未満を切り捨てて、630,900円

〔3〕後期高齢者支援金等分の算出

後期高齢者支援金等分は、すべての被保険者について賦課される。
(所得割は、算定基礎額が0円である被保険者については結果的に賦課されない。)

後期高齢者支援金等分 = 算定基礎額 × 所得割の率 + 均等割

 ( 5,870,000円 + 420,000円 ) × 0.0242 + ( 15,100円 × 4人分 ) = 212,618円 → 百円未満を切り捨てて、212,600円

〔4〕介護分の算出

介護分は、40歳以上65歳未満の被保険者について賦課される。これに該当するのは本人である。
(所得割は、算定基礎額が0円である被保険者については結果的に賦課されない。)

介護分 = 算定基礎額 × 所得割の率 + 均等割

 5,870,000円 × 0.0220 + ( 16,200円 × 1人分 ) = 145,340円 → 百円未満を切り捨てて、145,300円

〔5〕世帯合計額の算出

医療分、後期高齢者支援金等分、介護分を合計した額が、国民年金保険料の世帯合計額となる。

国民年金保険料の世帯合計額 = 医療分 + 後期高齢者支援金等分 + 介護分

 630,900円 + 212,600円 + 145,300円 = 988,800円

正解 2