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過去問演習

CFP®資格審査試験 2023年度第2回
相続・事業承継設計
問題35

宅地の相続税評価(自用地評価)

〈典型問題〉宅地の相続税評価

本問は、一面だけ道路に面している宅地について、自用地として利用している場合の、宅地の相続税評価額を計算する問題である。

算出手順表

自用地評価額の算出(路線価方式)
南側路線
路線価 350千円/m2
奥行 12m
奥行
価格補正率
1.00
1m2あたり
の評価額
350千円/m2
地積 180m2
自用地評価額
(相続税評価額)
63,000千円

解説

〈設例〉から必要な情報を読み取りつつ、算出手順表に沿って相続税評価額を求める。

〔1〕正面路線の判定

便宜上、〈設例〉の見取り図の上側を北とみなす。
甲宅地のB部分について、面した道路の路線価は350千円/m2、奥行は12mであり、奥行価格補正率は1.00となる(設例からの読み取り)。

※甲宅地はA部分とB部分とで利用単位が異なるため、それぞれを一画地とみる。

奥行価格補正率で補正した路線価を求める。
 350千円/m2 × 1.00 = 350千円/m2 …(1)

〔2〕自用地評価額の算出

地積は180m2である(設例からの読み取り)

自用地評価額を、(1) ×(地積) により求める。
 350千円/m2 × 180m2 = 63,000千円

※甲宅地のB部分は使用貸借されているため、自用地として評価する。したがって自用地評価額がそのまま相続税評価額となる。

正解 2