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過去問演習

神奈川県公立高校学力検査 2025年度
数学
問3

(25点)

(ア) (ⅰ)(a) 空欄の直前の「弧BDに対する円周角は等しいから」より導くことのできることを答える。
弧BD に対する円周角は ∠BAD と ∠BCD であるから、∠BAD = ∠BCD となる。
4 2点
(ⅰ)(b) 空欄の直前の「弧CGに対する円周角は等しいから」より導くことのできることを答える。
弧CG に対する円周角は ∠CAG と ∠CDG であるから、∠CAG = ∠CDG となる。
3 2点
(ⅱ) 【正三角形をみつける】
 (ⅰ)の結果より、∠CAE(∠CAB) = ∠GAD 。
 等しい円周角に対する弧は等しいから、弧BD = 弧DG 、つまり BD = DG 。
 よって DG = 4 であり、CF = DF より FB = 2 である。
 △FBG と △FCD はともに正三角形となるから、CD = 6 、∠CDF(∠CDG) = 60°、CD∥BG となる。
【1 : 2 : √3 を利用】
 線分AG と 線分CD の交点を I とする。
 ∠AGB は半円の弧に対する円周角であるから 90°。
 CD∥BG より、同位角・錯角は等しいので ∠AIC = ∠DIG = 90°。
 △DIG は3つの内角が 90°、60°、30°となるから、DG = 4 と 1 : 2 : √3 の比を使って、ID = 2、IG = 2√3 となる。また、IC = 6 - 2 = 4である。
 △AIC ∽ △DIG が成り立つ(2組の角がそれぞれ等しい)から、△AIC は3つの内角が 90°、60°、30°となる。IC = 4 と 1 : 2 : √3 の比を使って、IA = (4/3)√3 となる。
【△ADHの面積】
 △IDH ≡ △GBH が成り立つ(1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい)ので、IH = (1/2)IG = √3。
 よって、AH = AI + IH = (7√3)/3 。
 AH を底辺、ID を高さとみて、△ADH = (1/2) × (7√3)/3 × 2 = (7√3)/3
7
3
3
6点
(イ) 生徒の発言と箱ひげ図をもとに、Aさん、Bさん、Cさんが跳んだ回数を推定する。
箱ひげ図を読み取るにあたって、学年ごとに参加人数が異なるため、まず、順位と四分位数との関係を確認しておく。
【順位と四分位数】
 3年生の参加人数は100人である。上位グループには50人が含まれるので、25位と26位の記録の平均が第3四分位数となる。
 2年生の参加人数は110人である。上位グループには55人が含まれるので、28位の記録が第3四分位数となる。
 1年生の参加人数は120人である。上位グループには60人が含まれるので、30位と31位の記録の平均が第3四分位数となる。
【Aさんの発言】
 1回目の発言より、Aさんは学年で21位なので、跳んだ回数は3年生の第3四分位数(99回)以上とわかる。
 2回目の発言より、同じ回数の生徒は他にいなかったため、跳んだ回数は99回より多い。
【Bさんの発言】
 Bさんは学年で28位であるため、2年生の第3四分位数と一致する。跳んだ回数は95回である。
【Cさんの発言】
 Cさんの回数は100回を超えている。
【回数の少ない生徒の推定】
 3人のうち、Bさんだけが100回に達していないので、回数が最も少ないのはBさんである。
【回数の多い生徒の推定】
 Cさんの2回目の発言より、Cさんより多く跳んだ生徒は全学年で48人いる。
 Cさんは学年で5位であるから、その48人のうちの4人は1年生である。
 また、Bさんの2回目の発言より、2年生のうち96回を飛んで23位となった生徒が5人いることになるから、2年生のうちでCさんより多く跳んだ生徒は、多くとも22人である。
 したがって、3年生のうちでCさんより多く跳んだ生徒は、48 - ( 4 + 22 ) = 22 より、少なくとも22人いることがわかる。そして、Aさんは学年で21位であるから、そのうちに含まれる。
 よって、Aさんの回数はCさんの回数より多い。
【回数が多い順】
 以上より、跳んだ回数が多い順に左から並べると、Aさん、Cさん、Bさんとなる。
2 5点
(ウ) 色画用紙の縦の長さを x cm とすると、横の長さは 2x cm と表せる。色画用紙の面積は 2x2〔cm2 と表せる。
問3(ウ)の解説
テープを貼った部分の面積を、図のようにア~オに切り分けて求める。
これを色画用紙の面積から引いて、テープを貼っていない部分の面積を求めるための方程式をつくる。
 ア … 底辺が 4cm 、高さが 3cm の三角形であり、面積は 6〔cm2である。
 イ … 底辺が 4cm 、高さが ( x - 8 ) cm の平行四辺形であり、面積は 4x - 32〔cm2である。
 ウ … 底辺が 4cm 、高さが x cm の平行四辺形であり、面積は 4x〔cm2である。
 エ … 底辺が 4cm 、高さが ( x - 7 ) cm の平行四辺形であり、面積は 4x - 28〔cm2である。
 オ … 底辺が 4cm 、高さが 3cm の三角形であり、面積は 6〔cm2である。
したがって、テープを貼っていない部分の面積は、
 2x2 - ( 6 + 4x - 32 + 4x + 4x - 28 + 6 ) = 2x2 - 12x + 48(i) となる。
2x2 - 12x + 48 = 480 を解いて、 ( x + 12 ) ( x - 18 ) = 0 より、x = -12, 18 。
x = -12 は問題に合わないので、x = 18
長方形の縦の長さは 18cm であるから、横の長さは 36〔cm〕(ⅱ) である。
(ⅰ) 4
(ⅱ) 3
5点
(エ) △AED において、三角形の内角の和より ∠EAD=63°。
台形ABFEにおいて、四角形の内角の和より ∠ABF = 360° - ( 90° + 90° + 63° + 90° ) = 27°。
△ABG ≡ △ADG が成り立つ(2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい)から、∠ADG = 27°。
△ADGにおいて、内角と外角の関係(三角形の外角は、それと隣り合わない2つの内角の和に等しい)より、∠CGD = 45° + 27° = 72°
7
2
5点

最終編集: 2025-04-12