問1 | A | 空欄Aを含む文を文頭から読むと、空欄の直前までで「チームはネズミの脳のある部分を刺激した」となって、文の要素(主語・動詞・目的語)が過不足なくそろっている。 また、空欄Aの後ろには「“Q神経”」という名詞だけがある。 そこで空欄Aに called( call の過去分詞 )を入れると、「“Q神経”と呼ばれる脳のある部分」という意味のつながりができる。(過去分詞の形容詞的用法。called が修飾するのは part である。) 完成した文は「チームは、“Q神経”と呼ばれる、ネズミの脳のある部分を刺激した。」となる。 |
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called | 3点 | |||
B | 【空欄の前後の文】 そうすることによって、私たちは、深刻な状況にある誰かが生き延びるのを助けるために人工冬眠を使うことができます。結果として、私たちはより多くの[B]を救うことができるかもしれません。 more +[B](より多くの[B])が save(救う)の目的語になっていると考えられるため、空欄Bには名詞が入る。 語群のなかでふさわしい名詞は life(命、生命)である。複数形の lives に変えて答える。 |
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lives | 3点 | |||
問2 | ① | 【6つの選択肢】 ア… 彼にはつらい時もあった。 イ… 外気温が下がり、かれらは活動的でいることができない。 ウ… かれらの中には、この技術が使われるのを許可するよう政府に要望するものもいた。 エ… 人々は、いつ冬眠を始めればよいかを制御する。 オ… 冬眠を人類に適用しようとする医師も少数いた。 カ… かれらの体温は下がり、代謝は減少する。 【空欄の前後の文】 ネズミが特定の匂いを嗅いだとき、[ ① ]。この状況は冬眠に似ている。 空欄①には、ネズミが特定の匂いを嗅いだときの結果を表す内容があてはまる。また、次の文で「冬眠に似ている」とされる「この状況」も、空欄①の内容を指している。以上より、ふさわしい文はカである。 |
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カ | 3点 | |||
② | 【空欄の前後の文】 私たちはまた、“任意の冬眠”についても考えている。この冬眠においては、[ ② ]。 直前の文で「任意の冬眠」という用語が初登場しているため、空欄②でその内容が説明されていると考えられる。 冬眠が任意であるということの意味を説明すればよいので、ふさわしい文はエである。 |
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エ | 3点 | |||
③ | 【空欄を含む文】 彼は多くの子供たちを救った。しかし、[ ③ ]。 空欄の直前にある but に着目して、「子供たちを救った」ことと逆接の関係でつながる内容を考える。ふさわしい文はアである。 |
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ア | 3点 | |||
問3 | 【下線部の前後の文】 たとえば、私たちは、深刻な状況にある人に対して、冬眠を引き出すような特定の匂いを与えることができます。そうすることによって、私たちは、深刻な状況にある誰かが生き延びるのを助けるために人工冬眠を使うことができます。 doing so (そうすること)が指す内容は、直前の文に書かれている。 |
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(例) 特定の匂いを与えること。 | 3点 | |||
問4 | 【質問の文】 人工冬眠を使えば星々を超えた宇宙旅行が可能になるのは、Mr. Sunagawa によれば、なぜですか。 宇宙旅行についてのMr. Sunagawa の発言は、第6段落にある。 「『将来は、冬眠は宇宙旅行にも使われるでしょう。宇宙を旅する間あなたたちが冬眠状態でいられれば、水と食料を節約することによって、星々を超えて旅行することが可能になるでしょう。』とMr. Sunagawa は言った。」 理由にあたるのは「水と食料が節約できること」である。Why ~ ? で尋ねられているので、Because に続けて主語と動詞をそろえて答える。 |
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(例) Because we can save water and food. | 4点 | |||
問5 | 語群を含む文を文頭から読むと、asの前までで「私は冬眠に関する将来の研究を楽しみにしている」という意味ができている。as には多くの意味があるが、ここでは「~として」の意味でとらえ、「~としての冬眠」とつながるように〔 〕内を並べかえる。 ①助動詞 can は直後に動詞の原形が必要であることから、can help (~を助けられる)の連なりが作れる。 ② help の目的語としては sick people がふさわしいが、or injured も同時に使って、sick or injured people (病気や怪我をした人々)の語句を作る。 ③残っている語句を考え、a technology を先行詞にし、that を関係代名詞(主格)として使って can につなげる。 正しい語順は、a technology that can help sick or injured people (病気や怪我をした人々を助けられる技術)となる。 【完成した文の訳】 病気や怪我をした人々を助けられる技術としての冬眠に関する将来の研究を、私は楽しみにしている。 |
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I look forward to future research on hibernation as a technology that can help sick or injured people . | 3点 | |||
問6 | (1) | 【空欄を含む文】 彼女は冬眠とは何かを学び、冬眠が人類にも適用されるかもしれないと知って[ ① ]。 本文中の対応する部分は第1段落である。冒頭の文に「私は先週、驚くべきニュースを読んだ。」とあることから、「知って驚いた」となるように空欄①を埋める。 【完成した文】 She learned what hibernation is and was surprised to know that hibernation might be applied to humans. |
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(例) surprised to | 3点 | |||
(2) | 【空欄の前後の文】 すべての哺乳類には冬眠する能力があったが、大部分はその能力を失ったのだと信じている人々もいる。環境が厳しくないので、おそらく今では、かれらにとって冬眠は[ ② ]。 本文中の対応する部分は第2段落である。段落の最後の文に「すべての哺乳類は冬眠する能力をもっていたが、おそらくかれらは生息している環境のためにこの能力を失ったのだ、と信じている研究者たちもいる」とある。そこで、「冬眠は必要ない」となるように空欄②を埋める。 【完成した文】 Maybe hibernation is not necessary for them now because the environment is not hard. |
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(例) not necessary | 3点 | |||
(3) | 【空欄の前後の文】 彼女は、人口冬眠の二つのスイッチを研究チームが発見したことを学んだ。一つは“Q神経”であり、もう一つは“匂い”である。しかしながら、いつ、どのように冬眠を始めればよいかを制御することは、まだ研究者たち[ ③ ]。 it is で始まり後方に to不定詞があることから、形式主語の構文(It is 形容詞 for ~ to ...)であると判断する。そこで、to不定詞の直前には「for + 意味上の主語」が置かれていると考える。 「しかしながら」は、その前の「人工冬眠の二つのスイッチを研究チームが発見した」を受けている。そこで、逆接の関係を考えて、「まだ研究者たちにとって難しい」となるように空欄③を埋める。 【完成した文】 However, it is still hard for the researchers to control when and how to start hibernation. |
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(例) hard for | 3点 |