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過去問演習

大学入学共通テスト 2021年度 第1日程
化学基礎
第1問

問1 空気は窒素(N2)、酸素(O2)、二酸化炭素(CO2)などが混じりあったもので、混合物
メタン(CH4)は2種類以上の物質が一定の割合で結合した物質で、化合物
オゾン(O3)は1種類の元素からなる物質で、単体
よって、単体-オゾン、化合物-メタン、混合物-空気となる。
1 3点
問2 酸素(O2) 22.4L × 1mol/22.4L(気体のモル体積) = 1.00mol の酸素分子を含む。よって酸素原子は2.00mol
水(H2O) 18g × 1mol/18g = 1.0mol の酸素原子を含む。
過酸化水素(H2O2) 1.0mol × 2 = 2.0mol の酸素原子を含む。
黒鉛(C) 12g × 1mol/12g = 1.0mol。完全燃焼の反応式 C + O2 → CO2 より、炭素1.0molに対して1.0molの二酸化炭素が発生するため、含まれる酸素原子は2.0mol
以上より、酸素原子の物質量が最も小さいものは水18gに含まれる酸素である。
2 4点
問3 a 陽子の数は原子番号と一致する。よって陽子の数を示しているのはである。
価電子の数は最外殻電子の数と一致する。ただし希ガスの価電子は0個となる。よって価電子の数を示しているのはである。
残ったが中性子の数を示している。
以上より、ア-中性子、イ-陽子、ウ-価電子となる。
3 2点
b 【質量数が最も大きい原子】
 質量数は陽子の数 + 中性子の数に等しい。すなわち、図1においての合計が質量数を表す。
 これが最も大きいのは18Arであり、質量数は陽子18 + 中性子22 = 40となる。
【M殻に電子がなく原子番号が最も大きい原子】
 第1周期(K殻) 1Hと2He
 第2周期(K殻 + L殻) 3Liから10Neまで
 第3周期(K殻 + L殻 + M殻) 11Naから18Arまで
 第4周期(K殻 + L殻 + M殻 + N殻) 19K
 よって、M殻に電子がなく原子番号が最も大きいのはネオン(Ne)であり、原子番号は10となる。
4-5 ④ ⓪
全答
2点
6-7 ① ⓪
全答
2点
問4 … 自由電子をもち電気をよく通すのは金属結晶
… ナフタレン(C10H8)は分子結晶
共有結合の結晶は電気を通さないものが多いが、黒鉛(C)は電気をよく通す。
よって、ア-金属、イ-分子、ウ-共有結合のとなる。
なおイオン結晶は、固体だと電気を通さないが、液体や水溶液にすると電気を通す。
8 3点
問5 イオン化傾向は Mg > Al > Pt の順に大きい。
マグネシウムは熱水や高温の水蒸気と反応する。
アルミニウムは高温の水蒸気と反応する。
白金は水とほとんど反応しない。
よって、高温の水蒸気と反応するのは Al, Mg である。
9 3点
問6 「酸化剤としてはたらいている」 = 「還元されている」 = 「酸化数が減少している」となる。
(誤)Cは酸化数が+2から+4に増加しており、酸化されている(還元剤としてはたらいている)。
(誤)酸化数が変化した物質はない。
(誤)酸化数が変化した物質はない。
(正)Brは酸化数が0から-1に減少しており、還元されている(酸化剤としてはたらいている)。
10 4点
問7 【体積の単位変換】
 100mL × 1cm3/1mL = 100cm3
【体積 × 密度 = 質量】
 100cm3 × d〔g/cm3〕 = 100d〔g〕
【溶液の質量 × 質量パーセント濃度 = 溶質の質量】
 100d〔g〕 × ( x/100 ) = xd〔g〕
【溶質の質量 ÷ モル質量 = 溶質の物質量】
 xd〔g〕 ÷ M〔g/mol〕 = xd/M〔mol〕
11 3点
問8 負極の半反応式を2倍することで流れる電子の量を4e-にそろえる。
正極 … O2 + 4H+ + 4e- → 2H2O
負極 … 2H2 → 4H+ + 4e-
全体の反応式 … 2H2 + O2 → 2H2O
【生成する水の質量】
 反応式の係数より、生成するH2Oの物質量は流れる電子の2分の1、すなわち1.0mol。
 H2Oの分子量 = 18 より、水の質量は 1.0mol × 18g/mol = 18g
【消費される水素の質量】
 反応式の係数より、消費されるH2の物質量は流れる電子の2分の1、すなわち1.0mol。
 H2の分子量 = 2.0 より、水素の質量は 1.0mol × 2.0g/mol = 2.0g
12 4点