問1 | ①(誤)Hは1個、Oは8個の電子をもつ。電子を1個失って1価の陽イオンになるから、電子の数は1 × 3 + 8 - 1 = 10個。 ②(正)H2Oのもつ2組の非共有電子対のうちの1組が、配位結合でH+と結びついているので、非共有電子対は1組残っている。 ③(正)配位結合も共有結合であり、いちど形成された後は他の共有結合と区別できない。 ④(正)Oを頂点とする三角錐形の構造をとる。 |
||
---|---|---|---|
1 ① | 3点 | ||
問2 | 2He、10Ne、18Arはいずれも18族に属する希ガスである。 ①(正) ②(正)Heは第1周期、Neは第2周期、Arは第3周期の元素であり、それぞれK殻、L殻、M殻まで電子が入っている。原子半径はHe < Ne < Arである。 ③(誤)同族元素では一般に原子番号が大きいほどイオンになりやすい(イオン化エネルギーが小さい)。イオン化エネルギーはHe > Ne > Arの順である。 ④(正) |
||
2 ③ | 3点 | ||
問3 | ①(正)求め方は 78.9 × 0.51 + 80.9 × 0.49 となる。 ②(誤)最外殻電子の数が等しいので、反応のしかたは似ている。 ③(正)中性子の数は(質量数 - 原子番号)で求められる。Brの原子番号は35であるから、79Brでは44個、81Brでは46個で、異なる。 ④(正)79Brと81Brの存在比がほぼ 1 : 1 であるから、それぞれの組み合わせは 1 : 2 : 1 の割合で生じる。 |
||
3 ② | 3点 | ||
問4 | ①②③(正)問題文のとおり。 ④(誤)セッケンの水溶液は塩基性である。 |
||
4 ④ | 3点 | ||
問5 | 反応においてH+を与えるのが酸、H+を受け取るのが塩基である。 ア … CO32-はH+を受け取ってHCO3-になる(塩基としてはたらいている)。 イ … H2OはH+を与えてOH-になる(酸としてはたらいている)。 ウ … HSO4-はH+を与えてSO42-になる(酸としてはたらいている)。 エ … H2OはH+を受け取ってH3O+になる(塩基としてはたらいている)。 よって、酸としてはたらいているものはイ、ウである。 |
||
5 ④ | 3点 | ||
問6 | 【溶質の質量】 硝酸の水溶液Aと酢酸の水溶液Bは、溶液の体積(1.0L)、溶液の密度(1.0g/cm3)、質量パーセント濃度(0.10%)がいずれも等しいことから、溶質の質量も等しい。 1.0L × 1.0g/cm3 × 0.0010 = 1.0g 【溶質の物質量】 質量 ÷ mol質量 硝酸(分子量 63) 1.0g × 1mol/63g = ( 1/63 ) mol 酢酸(分子量 60) 1.0g × 1mol/60g = ( 1/60 ) mol 【電離している酸の物質量】 溶質の物質量 × 電離度 硝酸(電離度 1.0) ( 1/63 ) mol × 1.0 = ( 1/63 ) mol 酢酸(電離度 0.032) ( 1/60 ) mol × 0.032 = ( 0.032/60 ) mol よって、水溶液A > 水溶液Bである。 【中和に必要なNaOH水溶液の体積】 酸の価数 × 溶質の物質量 中和にはどちらも同じ濃度のNaOH水溶液を使っているので、水素イオンの物質量で比較しても同じである。 硝酸(1価) 1価 × ( 1/63 ) mol = ( 1/63 ) mol 酢酸(1価) 1価 × ( 1/60 ) mol = ( 1/60 ) mol よって、水溶液A < 水溶液Bである。 |
||
6 ② | 3点 | ||
問7 | 水酸化ナトリウム(1価の塩基)と希硫酸(2価の酸)との中和滴定である。 水酸化ナトリウムの濃度をC〔mol/L〕とすると、 1価 × C〔mol/L〕 × 8.00mL = 2価 × 0.0500mol/L × 10.0mL これを解いて、C = 0.125mol/L。 |
||
7 ③ | 3点 | ||
問8 | ①(正)酸化防止のため。表面の亜鉛が先に酸化し、酸化被膜ができて鉄の酸化を防ぐ。 ②(誤)消毒のため。 ③(誤)防湿のため。 ④(誤)生地をふくらませるため。 |
||
8 ① | 3点 | ||
問9 | 反応式より、1molのFe2O3から2molのFeが得られる。 Fe2O3の式量は 160、Feの原子量は 56。 鉄鉱石 1000kg × 0.48 = 480kg …含有されるFe2O3の質量 Fe2O3 480kg × 1mol/160g = 3000mol …Fe2O3の物質量 Fe2O3 3000mol × 2/1 = 6000mol …Feの物質量 Fe 6000mol × 56g/mol = 336kg …Feの質量 |
||
9 ⑤ | 3点 | ||
問10 | 反応式より、AがBに2個の電子を与え、BがAから2個の電子を受け取っている。 Aの半反応式 : A → A2+ + 2e- … 電子を与える = 酸化される = 負極になる Bの半反応式 :B2+ + 2e- → B … 電子を受け取る = 還元される = 正極になる ①(正)金属Aの板は電子を与えており、負極である。 ②(誤)半反応式の係数比( A : e- = 1 : 2 )より、2molの金属Aが反応するときには4molの電子が流れる。 ③(正)金属Bは電子を受け取って還元されている。 ④(正)金属Aの板は水溶液中に溶け出して電子を手放す。 |
||
10 ② | 3点 |