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過去問演習

大学入学共通テスト 2021年度 第1日程
化学基礎
第2問

問1 a 酸のHも塩基のOHも残っていない塩を正塩という。
(誤)硫酸銅(CuSO4)は正塩である。
(誤)硫酸ナトリウム(Na2SO4)は正塩である。
(正)硫酸水素ナトリウム(NaHSO4)には、H2SO4に由来するHが1個残っているので、酸性塩である。
(誤)塩化アンモニウム(NH4Cl)は正塩である。
13 4点
b 同じモル濃度、同じ体積であることから、水溶液ア~エの溶質の物質量は同じである。
ア KCl水溶液 … 溶質1molあたり、1molのK+が1molのH+に交換される。
イ NaOH水溶液 … 溶質1molあたり、1molのNa+が1molのH+に交換される。
ウ MgCl2水溶液 … 溶質1molあたり、1molのMg2+が2molのH+に交換される。
エ CH3COONa水溶液 … 溶質1molあたり、1molのNa+が1molのH+に交換される。
よって、水素イオンの物質量が最も大きくなるのはMgCl2水溶液である。
14 4点
問2 a CaCl2強酸 + 強塩基の塩であるから、水溶液は中性( pH = 7 )となる。
混合する酸と塩基の水溶液は、濃度と体積が同じであるから物質量も等しい。したがって、混合する酸と塩基の、価数と電離度(強弱)によって水溶液のpHが決まる。
(誤)2価の強酸 + 1価の強塩基であるから、水溶液は酸性( pH < 7 )となる。
(正)1価の強酸 + 1価の強塩基であるから、水溶液は中性( ph = 7 )となる。
(誤)1価の強酸 + 1価の弱塩基であるから、水溶液は酸性( pH < 7 )となる。
(誤)1価の強酸 + 2価の強塩基であるから、水溶液は塩基性( pH > 7 )となる。
15 4点
b (誤)塩酸50.0mLには試料Aがすべて含まれていない。またビーカーははかりとるのに適切でない。
(正)
(誤)塩酸50.0mLには試料Aがすべて含まれていない。またメスシリンダーはメスフラスコに比べて不精確である。
(誤)メスシリンダーはメスフラスコに比べて不精確である。
16 4点
c 【HClのモル濃度】
 ⅢのHCl希釈溶液のモル濃度をC〔mol/L〕とする。
[中和の反応式] HCl + NaOH → NaCl + H2O
[HCl] 1価 × C〔mol/L〕 × 10.0mL = [NaOH] 1価 × 0.100mol/L × 40.0mL より、 C = 0.400mol/L
【HClの物質量】
 Ⅱでつくった500mLの希釈溶液中に存在するHClの物質量は、
 0.400mol/L × 500mL = 0.200mol
【CaCl2の物質量】
 Ca2+をH+に交換するときに、1個のCaCl2から2個のHClができるから、Ⅰで交換する前のCaCl2の物質量は、
 0.200mol × 1/2 = 0.100mol
【CaCl2の質量】
[式量] CaCl2 = 111 より、CaCl2の質量は、
 0.100mol × 111g/mol = 11.1g試料A 11.5g中のCaCl2の質量
【H2Oの質量】
 よって、試料A 11.5g中のH2Oの質量は、
 11.5g - 11.1g = 0.4g
17 4点