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過去問演習

大学入学共通テスト 2023年度 追・再試験
化学基礎
第2問

問1 (正)石油は、沸点の違いを利用してガソリンや灯油などに分離されて利用される。このような分離の仕方を分留という。
(誤)一般にプラスチックは水に溶けない。
(正)発泡ポリスチレンが包装材に用いられている。
(正)ナイロンは細い糸にしても十分な強度があるため、ストッキングなどに利用されている。
10 3点
問2 Fe(鉄)、Cu(銅)、Au(金)、Pb(鉛)についてア~ウが当てはまるかを、それぞれ検討していく。
ア … Fe、Cu、Pbに当てはまる。Auは酸化されない。
イ … 金属にはすべて電気伝導性があるが、特に伝導性が大きく導線に利用されるのは、Ag(銀)やCuである。
ウ … 電気分解を利用して粗銅から純度の高い銅がつくられる。この製法を電解精錬という。
以上より、ア~ウのすべてに当てはまる金属はCuである。
11 3点
問3 (正)水の電気分解により水素と酸素が生じる。水酸化ナトリウムは電流を流れやすくするために加えられている。
(正)水素と酸素から水ができる反応を利用したものが燃料電池である。
(正)一酸化炭素は、不完全燃焼によって生じる無色無臭有毒な気体である。
(誤)鉄鉱石と一酸化炭素の反応により銑鉄が得られる( Fe2O3 + 3CO → 2Fe + 3CO2 )。このとき、Fe原子の酸化数は +3 → 0 に 減少しており、鉄鉱石は還元されている
12 3点
問4 a C2H4とO2が反応してCO2とH2Oが生成する反応式について、O2とH2Oの係数が不明であるので、未定係数法により求める。
O2の係数を x 、H2Oの係数を y とし、反応式に現れる各元素について左辺と右辺を比較する。
 Cについて: 2 = 2
 Hについて: 4 = 2y … (1)
 Oについて: 2x = 4 + y … (2)
(1)(2)を連立して解くと、x = 3、y = 4
よって、反応式は CH2=CH2 + 3O2 → 2CO2 + 2H2O となる。
13-14 ③ ②
全答
3点
b 問題文より、PEの分子量は28nとみなすことができるので、n = 10000 のとき、PEの分子量は 28 × 10000 = 2.8 × 105 となる。
【PE 1.0kg の物質量】
 1.0kg ÷ ( 2.8 × 105 g/mol ) = 0.003571… mol
よって、最も適当な数値は 0.0036 である。
15 4点
c 同じ熱量を得るのに黒鉛とPEをそれぞれ完全燃焼させた場合に、排出されるCO2の量を比較する趣旨の問題である。
【PEの分子量】
 PEが0.70kgのときのC2H4の繰り返しの数を n とすると、PEの分子量は 28n となる。
【PE 0.70kg の物質量】
 0.70kg ÷ 28n〔g/mol〕 = ( 25/n ) mol
【CO2の物質量】
 PE 1mol の完全燃焼によりCO2は 2n mol 生成するから、
 ( 25/n ) mol × 2n = 50 mol
【CO2の質量】
 CO2の分子量 = 44 より、
 50mol × 44g/mol = 2200g
よって、最も適当な数値は 2.2kg である。
16 4点