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過去問演習

大学入学共通テスト 2025年度 本試験
英語(リーディング)
第7問

問1 「睡眠の重要性」として記事に書かれた内容と一致しない項目が含まれているため、アウトラインから削除する。睡眠の重要性については、記事の第2段落に書かれている。
A(誤)「体温を変える」は記事中に記述がない。
B(正)「全般的な健康を維持する」は、「睡眠は動物の身体的、精神的健康にとって不可欠である」(2段落1文)に一致する。
C(正)「動物の身体を回復させる」は、「身体は活力を与えられる」(2段落3文)に一致する。
D(正)「脳のニューロンをリセットする」は、「睡眠はまた脳のニューロンにリセットする機会を与え」(2段落3文)に一致する。
したがって、アウトラインから削除するべきなのは①Aである。
32 3点
問2 二相睡眠(biphasic sleep)のパターンについては、記事の第3段落に説明がある。
「鳥類、昆虫、哺乳類のなかには、一種の二相睡眠を利用するものがいる。このパターンでは動物は二つの覚醒時間と睡眠時間をもつが、一方の睡眠は長く、もう一方はうたた寝のようなものである」(3段落4文)
睡眠と覚醒が一日に二回おこなわれること、睡眠の長さが異なることが要点である。したがって、記事の記述に合致するグラフはである。
33 3点
問3 「睡眠パターンに影響を与える条件」について、記事の記述と合致する文を選択する。それぞれの動物の大きさ、身体的必要、食事によって睡眠のパターンが異なることは第4段落に書かれており、眠るときの安全性が睡眠のパターンに与える影響は第5段落に書かれている。
(正)「エネルギーを急速に燃焼する動物は、より頻繁に眠る傾向がある」「リスやネズミのような小動物は、素早く頻繁に動くことでエネルギーを使い果たしやすい。ここから、より頻繁に短時間眠る必要があるという結果になる。」(4段落2-3文)に一致する。
(誤)「たえず食料を探している動物はより長く眠る傾向がある」。記事には「他方で、野生の馬のような大型の草食動物は肉食動物より少なく眠る、その理由は、かれらの植物ベースの食事は相対的に低カロリーなので、結果的に、食料を探すためにより多くの時間を費やさねばならないことになるからだ。」(4段落5文)とある。たえず食料を探している動物はより少なく眠るので、誤り。
(誤)「食事のカロリーが少ない動物はより容易に眠ることができる」。食事のカロリーが少ない動物の例として、野生の馬のような草食動物が該当する。4段落5文にあるとおり、これらの動物は睡眠時間が少ないが、容易に眠ることができるとは書かれていない。
(正)「腹いっぱいに食べる動物はより長く眠るのがふつうである」「ライオンは肉食動物であり、より長い睡眠時間をもつ、というのも、かれらの食料はより長いあいだ空腹を満たしてくれるからだ。」(4段落4文)に一致する。
(誤)「棲みかがたどり着きにくいところにある動物は通常はより少なく眠る」。記事には、「安全な居場所を作れる動物はより長い睡眠時間を享受するが、気を張っていなければならない動物は睡眠が短い。」(5段落2文)とある。その例として、密林の林床よりはるか高い壇上で眠る類人猿や、地面を掘ってシェルターを作るウサギのような小動物は、捕食者に襲われる心配が少ないため長く眠ることが述べられている(5段落3-5文)。危険に曝されることのない棲みかがあれば長く眠れることになるので、誤り。
以上より、正しい記述はである。
34-35 ① ④
順不同
全答
4点
問4 半脳睡眠(unihemispheric sleep)について正しい記述を選択する。半脳睡眠については記事の第6段落に説明があり、そのうち第6文と第7文で、半脳睡眠をする鳥類の種について特に詳しく触れられている。
「この半脳睡眠は、鳥類のいくつかの種において、群れで長い距離を飛行している際に起こる。群れの外側の縁を飛んでいる鳥がこの種の睡眠をすることで、両目を閉じて眠っている他のメンバーを守る助けになっているのだ。」(6段落6-7文)
(正)「飛行中に部分的に眠り、部分的に起きていることのできるものがいる」。半脳睡眠の説明として「脳の片側が眠るいっぽうで、もう片側は周囲に注意して覚醒したままでいる」(6段落4文)とあるのに一致する。
(誤)「脳の半分を眠らせておくことのできるものがおり、そのため心拍数の上昇をもたらす。6段落4文の説明より、前半は正しい。しかし、それが心拍数の上昇をもたらすことは書かれていない。
(誤)「敵を見張るために絶えず両目を開けていられるものがいる」。記事には「この種の睡眠では、群れの中の何羽かの鳥は片目を開けたままでいる」(6段落3文)とある。片目だけを開けているのが半脳睡眠なので、誤り。
(誤)「群れの内部から外部のメンバーを守ることのできるものがいる」。記事には「こうして、動物は脅威に対して注意を払ういっぽうで睡眠による回復効果を得ることができる。」(6段落5文)とある。外部の脅威に注意しつつ睡眠による回復効果を得るのが半脳睡眠である。群れの内部から外部のメンバーを守るとは書かれていない。
したがって、正しい記述はである。
36 3点
問5 「クロクマの冬眠」と「クラゲの弛緩状態」を統括する正しい見出しをつける。両者は記事の第7段落で説明されている。
「これまで説明したタイプの睡眠に加えて、睡眠に類似した活動と考えられうるパターンも存在する。」(7段落1文)
(誤)「睡眠の共通パターン」
(誤)「自然な睡眠の方法」
(誤)「睡眠の理由」
(正)「睡眠に似た状態」
37 3点