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過去問演習

大学入学共通テスト 2025年度 本試験
英語(リーディング)
第8問

問1 Meilinはスティーヴン・ホーキングの発言を引いて、宇宙探査に伴う危険について語っている。「もしも近くにいる知性をもった異星人が私たちと同じような存在であるならば、かれらは地球と人類を征服しようとするだろう」というのである。
(正)警戒が肝心。
(誤)発明は貴重。
(誤)科学は優秀。
(誤)信頼は宝。
38 3点
問2 ChristineとVictorの両方が言及している論点を判断する。
「宇宙探査は、」
(正)「経済的な効果があり、民間企業が金を稼ぐ機会を与える」。経済的な効果については二人とも語っている
(誤)「好評を獲得しつつあり、その産業で働く人々の給料は平均以上である」。労働者の給料について語っているのはVictorだけである。
(誤)「さまざまな方針をもった国々の間での協同が必要になるにつれ、政治的に困難になりつつある」。国際的な協同についてはChristineの発言、宇宙探査に関わる国の例はVictorの発言にみられるが、政治的に困難になっているとはどちらも言っていない
(誤)「とりわけ国際宇宙ステーションを成功裡に運用するために、国際的な協同を必要とする」。国際宇宙ステーションについて語っているのは、Christineだけである。
39 3点
問3 Step2では「宇宙探査はよい考えではない」という立場を採用することになった。Step1に挙げられた五人のうち、宇宙探査に対して否定的な意見をもっているのは、③Meilin④Naomiである。
この二人が共通して論じていることを判断する。
(誤)「宇宙での軍事衝突を避けるために真剣に努力すべきだ」。宇宙での軍事衝突については、二人とも論じていない
(正)「宇宙探査は人々を多くの危険に曝し、あまりにもリスクを伴う」。異星人による侵略を懸念するのがMeilinの趣意であり、宇宙産業の従事者の死亡率の高さを問題にするのがNaomiの趣意である。本肢の記述は二人の意見に合致する。
(誤)「異星人による侵略の可能性が無視できないほど大きすぎ、対処が必要である」。異星人による侵略の可能性は、Meilinだけが論じている。
(誤)「その産業における人々の死亡リスクが、他の仕事にくらべて極めて高い」。宇宙産業に従事する人々の死亡率の高さは、Naomiだけが論じている。
40-41 ③ ④
順不同
42
全答
4点
問4 資料Aに基づいて、宇宙探査に反対する理由となるものを選択する。
(誤)「宇宙船によって生み出される二酸化炭素排出量は莫大であり、宇宙に害を与える」。宇宙船による二酸化炭素排出量の大きさが問題となることは資料中にあるが、地球の大気に対して害があると述べられており、宇宙への害については記述がない。
(誤)「有害な気体を排出しないような新型エンジンに宇宙船を更新することは困難である」。新型エンジンについての記述は資料中にない。
(誤)「宇宙デブリは、飛行機との衝突の可能性によって人類に危険をもたらす」。現在でも熱圏には多くのデブリが飛翔しており、将来の宇宙飛行に対して危険を及ぼすと資料中に述べられているが、飛行機との衝突の可能性は触れられていない。熱圏(thermosphere)は「地球に近接する宇宙環境」という説明があり、飛行機が飛ぶ領域とは重ならないと判断できる。
(正)「宇宙探査は地球と熱圏の両方の環境を汚染している」。資料中の情報のうち、二酸化炭素の排出が地球への汚染にあたり、デブリの放置が熱圏への汚染にあたる。
43 3点
問5 資料Bを読み取り、宇宙探査に要する金額と世界の諸問題を解決するのに要する金額とを比較した文として正しいものを選択する。
(正)「世界中の政府が宇宙探査に費やす金額の合計は、飢餓を減らすだけでなく、途上国で初等教育を可能にすることができる。前者の金額は103〔単位は十億米ドル、以下同じ〕、後者の金額は 40 + 54 = 94であり、正しい。
(誤)「途上国で清潔な水を確保することは、世界中の政府が宇宙を探査することほど費用がかからないとデータは示している。」。前者の金額は150、後者の金額は103であり、正しくない。
(誤)「政府が宇宙探査に費やす金額の半分より少ない額で、途上国の教育の不平等の問題に取り組むことが可能になるだろう」。前者の金額は 103 ÷ 2 = 51.5、後者の金額は54であり、正しくない。
(誤)「宇宙探査に現在使われている金額があれば、十分な食料、基本的な教育、清潔な水を途上国に提供することが可能となる。前者の金額は103、後者の金額は 40 + 54 + 150 = 244であり、正しくない。
44 4点