〈典型問題〉6つの係数
生活費等の取崩し
〈典型問題〉6つの係数
本問は、リタイアメントに伴うライフプランを6つの係数を用いて検証し、資金総額に基づく取崩し可能額を算出する問題である。
〈条件〉として箇条書きされた項目を順に ①、②、③ …とし、リタイア前とリタイア後に分けて整理する。
リタイア前 | リタイア後 |
---|---|
① 200万円を運用 … 運用後の額をアとする ②-1 30万円ずつを積立て運用 … 運用後の額をイとする ②-2 退職金1,100万円を受け取る … イとの合計額をウとする ②-3 ウを運用 … 運用後の額をエとする ③ 40万円ずつを積立て運用 … 運用後の額をオとする ④ 退職金1,300万円を受け取る |
⑤-1 150万円ずつ取崩しながら運用 … 運用前の額をキとする ⑤-2 運用 … 運用前の額をク、運用後の額をケとする ⑥ ケから?万円ずつ取崩しながら運用 |
リタイア時の資金総額をカとする ( ア + エ + オ + 1,300万円 ) = カ = ( キ + ク ) が成り立つ |
本問では、解答すべき資金額(不明額)がリタイア後に含まれているため、まずリタイア前の資金から計算を始めて、リタイア時の資金総額を算出する。
ア = 200万円 × 1.143 = 228.6万円
イ = 30万円 × 5.152 = 154.56万円
ウ = イ + 1,100万円 = 1254.56万円
エ = ウ × 1.082 = 1357.43392万円 → 四捨五入して、1357.4339万円
オ = 40万円 × 9.369 = 374.76万円
カ = ア + エ + オ + 1,300万円 = 3260.7939万円
キ = 150万円 × 9.222 = 1383.3万円
ク = カ - キ = 1877.4939万円
ケ = ク × 1.161 = 2179.7704179 → 四捨五入して、2179.7704万円
? = ケ × 0.055 = 119.887372万円
万円未満を切り捨てて、取崩し額は 119万円 となる。